■角膜内皮細胞
角膜内皮細胞は角膜(黒目)の一番内側にあり、角膜の透明性を保つ働きをしています。
コンタクトレンズ装用による酸素不足が原因で、この細胞が脱落し数が減少することがあります。
通常、成人の角膜内皮細胞密度は1平方ミリあたり2500~3000個と報告されていますが、
細胞密度が700個以下になると失明の危険性も出てきます。
一度減少した細胞は再生されないので、
コンタクトレンズの選び方や装用時間など日頃から注意が必要です。
■調節緊張(仮性近視)
読書やコンピューター、テレビゲームなど、近くを見る作業を長時間続けていると、
眼の調節筋が常に働いて、近くにピントを合わせる状態を作り続けることになります。
これが慢性化すると、近視に似た状態となってしまいます。昔は「仮性近視」と言われていましたが、
現在では「調節緊張(調節痙攣)」と呼ばれています。
調節緊張を取らないままでコンタクトレンズや眼鏡処方を行うと、
実際の視力よりも強い近視のデータが現れてしまい、
強すぎる度数のコンタクト・めがねになってしまいます。
これを「過矯正」と呼びます。
過矯正のコンタクトやめがねを使うことは、眼精疲労や肩こり、頭痛の原因にもなります。
そのため、コンタクト・眼鏡処方の際には調節緊張を取る仕組みを持つ
検査機器(WOC)を使ってから視力検査をお勧めするケースがあります。
また、余計に働き過ぎている眼内の調節筋を麻痺させて緊張をとりのぞき、
近視の状態から解放させるための点眼薬もあります。
調節緊張が改善し、眼精疲労の軽減等にも効果があります。
機械の中に流れる美しい立体風景を5分ほど眺めていただくことで
遠くの景色を長時間眺めるのと同じ効果が得られます。
■ドライアイ
涙の量が少なくなったり、涙の成分が変質することによって眼球の表面が乾燥して、
傷がつきやすくなったりする症状です。以下のような原因が考えられます。
| 生活環境・生活習慣 | まばたきの減る作業 | 病気や薬の影響 |
|---|---|---|
| 睡眠不足、ストレス、エアコンの使用、コンタクトレンズの使用、身体的疲労、洗眼の習慣 etc. | パソコン、コンピューターやテレビゲーム、運転、読書 etc. | シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、膠原病やリウマチなどの病気、降圧剤や精神安定剤などの一部 etc. |
治療にはまず眼を潤す効果の高い点眼剤を用いる方法から始めますが、
点眼だけでは症状の改善が見られない場合、下記の涙点プラグ挿入術を行う方法をお選び頂けます。
■涙点プラグ挿入術
シリコン製のプラグで涙の流出口である涙点をふさぎ、涙を眼の表面にたまりやすくさせる方法です。
ペンのような専用の器具で、涙点にワンタッチで簡単に挿入できます。
点眼麻酔を用いるので痛みもほとんどありません。患者様の涙点のサイズに合うプラグを選びます。
一度挿入したプラグが外れてしまうこともありますが、
再挿入が可能ですし、プラグの必要がなくなれば簡単に除去できます。
注意点としては、涙点が涙だけではなく、眼にたまった老廃物の流出口でもあるため、
目やにやかゆみを感じる場合があることです。
その場合、抗生物質や抗アレルギーの点眼剤を用いる必要が出ることもあります。
■多焦点眼内レンズ
現在、白内障手術で使用されている眼内レンズは単焦点眼内レンズといい、遠くなら遠くだけ、近くなら近くだけ…という様に、 1つの距離に焦点を合わせたレンズです。
それに対し多焦点眼内レンズは、単焦点眼内レンズと異なり、近くと遠くの両方にピントを合わせることができます。
詳しくはこちらのページをご覧下さい。




