硝子体注射

抗VEGF抗体の硝子体内注射について

抗VEGF抗体の硝子体内注射について「見る」ことで特に重要な黄斑に起こる疾患を治療するためのものです。抗VEGF抗体という薬剤は、新生血管を退縮させる働きを持っており、この治療の適応疾患には、加齢黄斑変性、黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症などがあります。
治療後、改善の様子をみて、必要であれば複数回の注射を行います。
この治療では、散瞳点眼を行ってから、目の周囲や眼球を消毒し、点眼麻酔の後に結膜という白目の部分から眼球内部の硝子体腔に抗VEGF抗体を注射します。
精密検査や診療が事前に必要であり、その後ご予約いただいての治療となります。注射前の数日、抗菌剤入りの目薬を点眼していただく必要もあります。ただし、緊急時にはその限りではありません。

硝子体注射の流れ

事前診療

まず診療を受けていただき、精密検査を行います。硝子体注射が必要であり、ご納得いただいた場合には、治療のご予約をお願いしています。
注射をする日の3日前から感染予防のために抗菌剤を1日4回(朝・昼・夜・寝る前)に点眼していただきます。

治療当日

ご予約時間の少し前にいらしていただくとスムーズです。
目の周辺の消毒を行いますので、お化粧はしないでおいで下さい。メイクをされている場合には受付後に落としていただきます。
視力と眼圧を検査した後に、注射を行う目の散瞳点眼を行います。この効果が現れるまでに30分程度かかります。
診察を行って、目の周りや眼球を消毒し、点眼麻酔を行って硝子体注射を行います。
軟膏で処置し、眼帯をつけて治療は終了です。お会計後、ご帰宅下さい。
注射自体は1分程度で終わりますが、検査や散瞳といった準備なども合わせると、ご来院からご帰宅まで1時間程度かかります。点眼麻酔の効果は15分ほど続くため、治療自体に痛みはほとんどありません。

翌日

ご来院いただいて状態を観察し、問題がなければ眼帯を外せます。注射をした日の翌日から1週間、細菌感染を防ぐための抗菌剤を1日4回(朝・昼・夜・寝る前)に点眼していただきます。
続けて硝子体注射の治療が必要な場合には、2~3ヶ月おきに1回とうペースで再注射を行っていきます。十分な効果が認められるまで、数回の注射が必要なケースもあります。

ご注意

注射を受けた日の入浴や洗顔

雑菌が入らないようにするため、基本的に入浴や洗顔は不可です。
眼帯を外さず、顔に水がかからないように首から下のシャワーを浴びることは問題ありません。
洗顔の代わりに濡れタオルで顔を拭く際には、目の周囲を避けて下さい。

メイクについて

当日のお化粧は避けてください。洗顔できませんし、化粧品やメイク道具から雑菌が入ってしまうと感染して炎症を起こす可能性があります。

自宅での過ごし方

入浴や洗顔など、目に雑菌が入ってしまう可能性があることは厳禁ですが、ご帰宅後は普段通りの生活をしていただいて構いません。

眼帯について

眼帯をしているため立体視ができず距離感がつかめないことから慎重な行動をお願いしています。お車やバイク、自転車などの運転は避けて下さい。
なお、翌日に必ずご来院いただいて診察し、問題がなければ眼帯を外せます。

目薬について

注射をした日の翌日から1週間、細菌感染を防ぐための抗菌剤を1日4回(朝・昼・夜・寝る前)に点眼する必要があります。規則正しく確実に点眼して下さい。

副作用について

雑菌が入ってしまうと強い炎症が起こる可能性がありますので、抗菌剤の点薬をはじめとした医師の指示を必ず守ってください。
注射後に、モヤがかかったように見える場合がありますが、ほとんどは治療の必要がなく、自然に落ち着いてきます。

TEL:03-3601-0955
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